スマホは毎日のように持ち歩き、操作する代表的なデバイスであり、日常生活に欠かせないものです。毎日持ち歩いていると、どうしても汚れが目立ってきてしまいますよね。「汚れが気になる」「汚れを落とす方法が知りたい」という人も多いのではないでしょうか。
今回は、スマホケースの掃除方法を素材別にご紹介します。掃除の注意点などもあわせてご紹介しますので、しっかりと汚れを落とせるようになるはずです。
プラスチック製のケースの掃除方法
まずはプラスチック製のケースの掃除方法をご紹介します。
プラスチック製のケースは、ポリカーボネート製やTPU製といったものが代表的です。こうしたプラスチック製のケースはとくに薬品と日光に弱く、シンナーなどの有機溶剤が付着するとすぐに変色してしまいますし、長時間日光の下に晒されると黄ばんでしまいます。
ポリカーボネート製の場合の掃除方法
ポリカーボネートはプラスチック製ケースの中でも最も一般的な素材です。熱を加えることで加工が容易なため、スマホケースによく用いられています。
ポリカーボネート製のスマホケースを掃除する手順としては、まずはスマホケースを外し、布で乾拭きを行うのが第一です。ポリカーボネートは傷がつきやすい素材のため、布は柔らかいものを使用し、あまり力を加えず優しく拭きましょう。転写プリントが施されることも多いので、プリントが剥がれないようにする意味合いもあります。
乾拭きで汚れが落ちない場合は中性洗剤を含ませた布を固く絞り、優しく拭くとよいでしょう。日光に晒したことによる黄ばみは中性洗剤でも落ちませんので注意が必要です。
TPU製の場合の掃除方法
TPUは透明かつ柔らかいプラスチック素材であり、背面カバー型のスマホに装着するケースの素材としてよく用いられます。近年では中国・台湾メーカーのスマホの場合、公式なスマホケースとしてスマホと同梱されている場合もあります。
TPUもポリカーボネートと同じように日光や薬品に弱いのですが、特筆すべき点としては熱耐性に弱いことです。そのため、高温環境に長く置くと変形してしまう場合があります。
TPU製の場合もポリカーボネート製と同様、まずは柔らかい布で乾拭きを行って汚れを取りましょう。それでも落ちない場合は中性洗剤を含ませた布で拭き取りましょう。
とくにTPUのような柔らかい素材は日常的な操作による手垢がどうしても付着してしまいます。そうした手垢が乾拭きで落ちない場合に、中性洗剤が有効性を発揮し汚れが落ちるという仕組みです。
革製(合皮製含む)のケースの掃除方法
高級感の漂う革や合皮などの素材は、主に手帳型のスマホケースにおいて使用されています。革は長く使うと独特な変化を遂げる素材であり、そのしっとりとした気持ちのいい手触りも好感を呼んでいます。
ただしそうした高級感のある素材だからこそ、お手入れはとても気をつかいますし大変です。とくに湿度に弱く、質感や色が変わってしまうこともしばしばで、こまめな掃除や手入れが必要です。
革製・合皮製ケースの特徴的な汚れとして黒ずみがあります。こうした汚れは基本的には柔らかめの布でこまめに乾拭きすることで落ちますが、それだけでは落ちないこともあります。そうした場合は革製品専用ゴムや消しゴムなどを用いてこすると落とせます。
革製品は湿度や水分に極端に弱いです。カビだらけになってしまいますので、水拭きは絶対にやめましょう。
シリコン製のケースの掃除方法
シリコンラバーなどの素材で作られたスマホケースの場合、プラスチックよりもさらに丈夫かつ柔らかいのが強みです。耐熱性が高く、紫外線耐性もプラスチック製より遥かに強いですが、紫外線による黄ばみは完全に防ぐことは残念ながらできません。
シリコン製の素材は指紋や手垢など皮脂汚れがつきやすいというのも特徴的で、それはシリコン素材が持つ粘着性の高さが原因です。埃や脂汚れがつきやすいので、こまめに乾いた布で拭き取る必要があります。
皮脂汚れは黒ずみとなって現れ、紫外線による変色、素材そのものの劣化は黄ばみとなって現れます。皮脂汚れが原因の黒ずみは、歯ブラシに歯磨き粉や石鹸をつけてこすることで汚れを落とせます。
黄ばみは、紫外線による変色なのか、素材そのものの劣化なのかで対処法が変わります。前者である場合、酸素系漂白剤と水を5:5の比率で混ぜ溶かした液体にケースを浸けて、数日間ほど日当たりのよい場所に置いておきましょう。
これで数日経っても汚れに変化がない場合は、後者の可能性が高いです。素材そのものの劣化は汚れのように落とせるものではありません。
布製のケースの清掃方法
布製のケースはとくに手帳型のスマホケースによく用いられる素材であり、柔らかく厚い布製のスマホケースはスマホを強力に保護してくれます。しかし布製のスマホケースは汚れると大変で、汚れを落としたり、お手入れをしたりする際には苦労させられる場合が多いです。
代表的な掃除方法としては、ニットなどデリケート素材用に使われる特殊な洗剤を染み込ませた布を用いて、ケース全体を軽くぽんぽんと叩くようにして掃除する方法です。この際、スマホからケースは外しておきましょう。
洗剤を含ませた布で汚れを落とせたら、次は別途水を含ませた布を用意し、洗剤を拭き取りましょう。そして最後に、乾いた布を用いてしっかりと乾拭きし水分を除去します。そしてしばらくケースを乾燥させて終了です。
もし汚れの部分が大きく目立つ場合には、直接指で特殊な洗剤をなじませましょう。
まとめ
以上、スマホケースの素材別の掃除方法について一通り説明しました。素材ごとの特徴(弱点や素材のメリットなど)をしっかり知識として身につけておくことで、最適な掃除方法がより明確に見いだせます。
もし知識がなければ逆効果の掃除方法を安易にとってしまう可能性もありますので、例えば革製のケースを水拭きするなど、致命的なミスは要注意です。そして、このように掃除をしながら大切に扱っているスマホケースですから、どうせなら自分がお手入れして長く大切に使えるように、オリジナルでスマホケースを作るというのも一つの有効な手段と言えるでしょう。
オリジナルスマホケース製作を主な事業としている「株式会社アートカバー」では、より長く使える頑丈な素材を中心にさまざまな素材やデザインを選べます。また、カバー型や手帳型のデザイン転写にも定評がありますので、お客様ご自身で製作したデザインも印刷できます。